西暦××××年。「神」なるものが統(す)べるこの終末世界で、地を這うように生きる人間ども。数少なくなった人類だが、そんな中、カサゴは「神」を盲信し、命じられるままに人間から文明を奪い取っていくという「文明回収」業に手を染めていた。一方、仕事の途中でカサゴが出会ったメバルは、「神」に対する猜疑心を隠そうともしなかった。カサゴは親を捜し、メバルは親の仇を捜しているという対照的なふたりが、「文明」に触れながら、回収の旅を続けることに…近未来の摩訶不思議終末紀行!! ◆作者コメント はじめまして、TALIです。「終末の人類に文明は必要ですか?」はアナログレコードを初めて見た人が「これなんなんですか? え? 音楽聴くものなんですか? へー」となっている感じを漫画にしていくと面白そうだなー、と思ったのがきっかけのひとつです。エモいね。